エラグ酸原料ガイド|3mg設計と含量規格(10%・80%)の選び方

結論エラグ酸(CAS 476-66-4)は、機能性表示食品で累計338件・153社が届け出ている素材です。調達で最初に効くのは一日摂取目安量が3mgという極小量であること ― 届出の大半がこの量です。そのため原料の含量規格(10%品か80%品か)で実際の投入量が8倍変わります。規格書の数値が「製剤として」か「エラグ酸として」かを最初に確定させてください。

エラグ酸とは

エラグ酸はポリフェノールの一種で、ザクロやベリー類などに含まれます。サプリメント用途では植物抽出物として供給されます。J-STAGEでの該当文献は207本(うち2020年以降が41本)で、GABAやグルコサミンのような大型素材に比べれば研究母数は小さく、機能性表示の実績が先行しているタイプです。

食品添加物ではありません。弊社が収集している指定添加物476品目・既存添加物327品目のいずれの一覧にも含まれておらず、食品原材料として扱われます。

届出はほぼ単一の訴求に集中している

消費者庁の機能性表示食品の届出を機能性関与成分名で集計すると、エラグ酸は累計338件・153社です(単独232件・他成分との組み合わせ106件)。

特徴的なのは訴求がほぼ一本に集中していることです。届出されている表示は圧倒的に次の系統です。

  • 「肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つ」系 ― 138件

GABAが血圧と睡眠の二方向、グルコサミンが形態ごとに文言が割れるのに対し、エラグ酸は出口がほぼ一つです。これは企画側から見ると分かりやすい反面、差別化を訴求文言で作れないということでもあります。組み合わせ届出が106件あるのは、そこに理由があります ― ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン、オリーブ由来ヒドロキシチロソール、植物性乳酸菌などと重ねる例が見られます。

なお届出可能な表現と一日摂取目安量は届出ごとに異なり、届出は届出者(製造販売者)の責任で行うものです。

3mg という極小量が調達を決める

届出されている一日摂取目安量当たりの含有量は、圧倒的に3mgです(表記ゆれを合算して167件)。47mgなどの設計も一部ありますが、標準は3mgと考えて差し支えありません。

ここが実務の分かれ道です。エラグ酸は植物抽出物として供給されるため、原料そのものの含量規格が製品ごとに違います。FONTIAでは二つのグレードを取り扱っています。

一日3mgのエラグ酸を確保するのに必要な原料量は、10%品なら約30mg、80%品なら約3.75mgです。8倍の差があり、これは剤形設計と原料コストの両方を変えます。

  • 10%品 ― 投入量が30mgあるため打錠時の含量均一性が取りやすい。一方で他成分との配合スペースを食います
  • 80%品 ― 投入量が3.75mgと極小になり、賦形剤との予備混合なしでは均一に混ざりません。配合スペースは節約できます

原料単価だけで比較すると必ず判断を誤ります。一日量あたりの原料コストで見て、そのうえで剤形上の扱いやすさを足してください。

由来 ― ヌルデとアフリカマンゴノキ

届出を見ると、成分名の表記が二系統に分かれています。

  • エラグ酸(由来を成分名に含めない) ― 203件
  • アフリカマンゴノキ由来エラグ酸 ― 23件

由来を成分名に含めて届け出た場合、その由来の原料でなければ同じ成分名を使えません。届出を引き継ぐ形で製品を設計するときは、参照する届出がどちらの表記かを先に確認してください。FONTIAが取り扱うのはヌルデ(Rhus javanica)由来です。

規格書で確認する項目

  • 含量とその基準 ― 「エラグ酸として○%以上」か「製剤として」か。最優先で確定させます。測定法(HPLC)も併せて確認します
  • 由来植物 ― ヌルデか他か。届出の成分名表記に関わります
  • 抽出溶媒と残留溶媒 ― 植物抽出物なので規格項目に入ります
  • 粒度 ― 80%品を使う場合、予備混合の要否を左右します
  • 重金属・残留農薬 ― 植物由来のため確認が要ります
  • ロットごとのCOA ― 含量のロット間ばらつきは配合精度に直結します

調達のご相談

規格書・サンプル・お見積りのご依頼はお問い合わせフォームより、想定する一日摂取目安量・剤形・希望グレード(10%/80%)をあわせてお知らせください。組み合わせを想定されている場合は相手成分もお知らせいただけると、配合スペースまで含めてご案内できます。

関連: 機能性素材 / 植物抽出物

よくある質問

10%品と80%品はどちらを選ぶべきですか?

一日3mgを確保するのに10%品なら約30mg、80%品なら約3.75mgが必要で、8倍の差があります。配合スペースに余裕があり扱いやすさを取るなら10%品、スペースを節約したいなら80%品ですが、80%品は投入量が極小のため賦形剤との予備混合が要ります。

一日摂取目安量はどれくらいですか?

届出では3mgが圧倒的(167件)です。47mgなどの設計も一部ありますが、標準は3mgと考えて差し支えありません。

どんな機能性で届出されていますか?

「肥満気味の方の体重、体脂肪、血中中性脂肪、内臓脂肪、ウエスト周囲径の減少をサポートし、高めのBMI値の改善に役立つ」系がほぼ単一の訴求で、138件です。

由来は届出に影響しますか?

します。「アフリカマンゴノキ由来エラグ酸」のように由来を成分名に含めて届け出た例が23件あり、その場合は同じ由来の原料でなければ同じ成分名を使えません。FONTIAの取扱いはヌルデ由来です。

食品添加物ですか?

いいえ。弊社が収集した指定添加物476品目・既存添加物327品目のいずれにも含まれておらず、食品原材料として扱われます。

小ロットで試作できますか?

対応可能です。グレード・想定一日量・必要量・希望納期をお知らせください。

エラグ酸(ヌルデ由来10%)のお見積り・サンプルをご検討ですか?

この原料の規格書・最小ロット(MOQ)・納期をご案内します。

この原料のページへ お問い合わせフォーム

メールでも承ります: